今回はユニクロを展開するファーストリテイリングという会社について、書かせてもらいます。自分との接点としては、少し前の転職活動で、企業研究をした上で応募し、エージェントとの作戦会議をした上で面接を受けたというものです。結局は転職先とはならなかったですが、印象に残っている企業の一つなので就活や転職の参考情報になれば幸いです。
面接が有明で朝の6時半スタート!?
まず、一番印象に残っているのは面接が6時半スタートだったことです。有明は近くなかったので、5時前に起きた記憶です。柳井さんが朝型というのもあると思いますが、有明オフィスの人は超朝型で働いている人が多いらしく、その代わり午後の退社時間も早いようです。同居している家族との関係で夜早くなることが厳しい人等はちょっと生活リズムの構築が難しい部分があるかもしれません。
従業員に求められるパフォーマンスレベルは高い
今も実施しているのか知らないですが、従業員がお互いの年収を見ることができて、その人が年収に見合ったパフォーマンスを上げているか一目で分かるシステムになっていると聞いたことがあります。仮にその制度があってもなくても、柳井さんの徹底した合理主義をベースにした上で、全従業員が経営者たれという企業風土が強いので、どんどん周りを巻き込んで積極的に仕事を進め、腕に自信のある人向けの会社だと思います。自分は専門性の発揮する領域のギャップから働くことにはならなかったですが、面接官の元楽天の人も含め、優秀な人材が切磋琢磨して働いている印象でした。
パワーポイント禁止?
これもどこまで社内ルールなのかハッキリと分かってないですが、柳井さんがパワーポイントで作った資料が無駄が多いと考えていて、ワードで簡潔に結論やKPIを書いた資料しか報告資料として認めないという話を聞いたことがあります。アマゾンもパワーポイントよりもワード派だと聞いたことがありますので、グローバル企業で合理的にスピーディーに仕事を進める企業にはそういうニーズがあるのは、うなずける話だとは思います。逆に、そういう風土とは全然違う環境で慣れてきた人には、慣れるまでしばらくはタフな時間が続くかもしれません。
日本発でグローバル企業を目指すなら
日本発でグローバル企業を目指している企業は多くありますし、自分もそういう企業に複数回在籍してきましたが、日本に本社があって海外展開も盛んだが、海外事業は現地人中心の現地法人にお任せになっている等で、実際に日本発のグローバル企業になっているorなれそうなところは、日本にはそこまで多くないと考えています。そういう観点で見ると、ファーストリテイリングは日本にある数少ないグローバル企業に成長する可能性のある会社だと思っています。日本発のおもてなし精神をサービスに反映する一方で、外資系並みのタフなパフォーマンス重視の成果主義を導入し、優秀な人材も多く集まっていると感じるので、日本発のグローバル企業で働きたい方にはオススメです。
経営者になるためのノート
柳井さんの著書の一つですが、転職エージェントからは転職対策として勧められました。面接ではこの本の内容が具体的に問われる訳ではないですが、ここに書いていることを日々実践できるor実践したいと思っている人にはファーストリテイリングという会社が向いていると感じたので、興味ある人は読んでみて下さい。もちろん、意識高い人には、転職を考えていない場合でもオススメです。
今回は、ファーストリテイリングを紹介させてもらいましたが、今後も自分が転職面接で縁のあった会社(一例を挙げますと三菱商事・アマゾン・パナソニック・DeNA・ベイン&カンパニー等の50社)を中心に書かせてもらう予定です。